Windows10のサポート終了と新しいパソコンの選び方

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いよいよ、Windows10のサポート期限が迫ってきました。今年の10 月14 日でMicrosoftのサポート終了が予定されています。サポートが終了すると何がまずいのでしょうか。

Windowsに限らず、すべてのパソコンなどの電子機器(詳しく言えばOS)はバグや脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が次々見つかってきますので、随時それを修正していっています。サポート終了とは、その「修正対応を終了しますよ」ということです。つまり、今後発見された欠陥は修正されずに放っておかれるということになります。

するとどうなるか。悪質なハッカー(正しくはクラッカーといいます)に乗っ取られたり、ウイルスに感染する可能性が高くなっていきます。(これはきちんと更新されているパソコンでも起こりうるため、更新されていれば絶対安全というものでもありませんが、更新されてない場合は危険度が高くなります。)

パソコンで銀行やクレジットカードのサービスを使っている方も多いかと思いますが、そういった情報を抜き取られる危険性が高くなります。さらに、乗っ取られた場合は他人の思い通りにパソコンを使われてしまうため、企業や政府などに攻撃を仕掛ける際に利用されて(踏み台といいます)他人に迷惑をかけてしまうこともあります。

こういったことを避けるためにも、サポート終了になる前にWindowsをアップグレード(Windows10⇒Windows11への更新)、またはパソコンの買い替えを強く推奨します。(なお、MacOSは黙ってサポートを終了するので明確なタイミングは分かりませんが、現行OS+過去2世代分のOSについてはサポートを行っているようです。)

なお、Windows10⇒Windows11にアップグレードできるパソコンには、右下にアップグレードのお知らせが表示されますので、可能な方は更新作業を行って、Windows11がサポート終了するまで今お使いのパソコンを継続して利用することができます。

さて、更新できないパソコンをお使いの方は、(Windowsを使い続けるのであれば)パソコン自体の買い替えを検討する必要が出てきます。どんなパソコンを選んだらいいでしょうか。

これについてはパソコンを何に使うかによってかなり変わってきますが、要求する性能が高い順におおざっぱに並べると

①ゲーム

②動画作成やお絵描きなどのクリエイティブ系

③WordやExcelなどのOffice系ソフトを利用

④ブラウザ(インターネット閲覧)や動画視聴

のようになります。

①のゲームは、遊びたいゲームによってだいぶ変わってきますが、一般的に「ゲーミングPC」として売られているものを買うのが無難です。ただ、性能(スペック)が高い分価格も高くなってきますし、デスクトップ型のパソコンが多く、さらにケースがかさばるものが多いのでリビングなどで使いたいという用途には向いていません。パソコン用のデスクやラックを設置するスペースを作れる方向きです。(ゲーミングノートであればリビング利用も可能ではありますが、コストパフォーマンスが悪いので資金に余裕がある方以外にはお勧めしません。)

②のクリエイティブ系も使うソフトによって必要なスペックに相当な幅がありますが、大きなファイルを開いたり、保存したりする必要があるため、①よりもメモリとストレージの容量がより重要になります。
3Dモデリングソフト(Blender)の例では、CPUが64bitであり、8コアが必要です。メモリは32GB以上。ディスプレイの画素数は2,560×1,440以上が条件です。 グラフィックカードは8GB以上のメモリが必要です。
動画編集ソフト(Adobe Premiere Pro)の例ではメモリが8GB以上、グラフィックカードのメモリ16GB~32GB以上、ストレージは8GB以上の空き容量とメディア用に追加の高速ドライブ、ディスプレイの画素数は1920 x 1080以上ですが、あくまで推奨される性能なので、余裕を持った方がパソコンを使用するうえでより現実的です。
画像編集ソフト(Adobe Photoshop)の例では、64bitのマルチコアCPU、メモリが最低8GB、推奨が16GBとなっております。

③のOffice系ソフトを利用、が主な用途だと、必要な性能の幅がだいぶ狭くなってきます。
Office2024では、CPUは1.6 GHz、2 コア、メモリは4 GB (64 ビット)または2 GB (32 ビット)
ストレージは4 GB の空きディスク領域、画面解像度は1280 x 768以上
を推奨となっております。

④のブラウザ(インターネット閲覧)や動画視聴が主な用途だと、Windowsさえ正常に動けばほぼ何とかなるので、Windowsの推奨スペックがそのまま必要な性能になります。「1GHz以上で動作する複数コアを搭載した64ビットCPU」「4GB以上のメモリ(RAM)」「64GB以上のストレージ」こちらがWindows11の最低動作条件になりますが、メモリは8GBほどあったらより良いでしょう。格安で売られているパソコンはほぼこのカテゴリに属すると思っていただいて結構です。また、この場合はそもそもWindowsパソコンである必要性が薄く、ChromeBookやAndroidタブレットなども検討した方が良いかもしれません。(iPadでもいいんですが、高価なので。。。)

さて、あまり用語の解説を挟まずに進めてきましたが、ここで少し整理したいと思います。

●デスクトップパソコン:据え置き型のパソコンで、ディスプレイ(画面)やキーボード・マウスが個別に必要です。最近はminiPCというカテゴリも増えてきて、そもそもBlu-rayやDVDなどのディスクを読み取る装置がついていないものもあります。ゲーミングPCを除いて一般的にコストパフォーマンスが良いです。

●ノートパソコン:折り畳み式のパソコンで、ディスプレイとキーボード・タッチパッド(マウスの変わり)が一体になっています。一般的にコストパフォーマンスは低めです。ゲーミングノートだとコストパフォーマンスはさらに落ちます。持ち運び用の小型・軽量タイプと、住居内で使用する、大型タイプがあります。

●CPU:パソコン内で計算を司るパーツです。こちらの性能でパソコンの処理が早いか遅いかが決まってきます。メーカーや製品の種類によって違いがありますが、基本的には「コア数」と「動作周波数」が高いものが高性能になります。「コア数」はCPUに内蔵された計算機の数で、コア数分の計算を同時に行えます。「動作周波数は1秒間に何回計算できるか」を表します。仮に4コア・2GHzのCPUだと1秒間に最大8,000,000,000回の計算ができることになります。この部品の性能で、基本的な処理速度が決まります。

●メモリ(RAM):パソコンが動作するために使う短期記憶装置です。~GBはパソコンが一度に覚えておける情報量(容量)を表します。こちらは行う作業によって利用する容量が異なるため、クリエイティブ系の作業に使うパソコンでは特に多めに載ったものを選んだ方が無難です。後からメモリだけ追加できるパソコンもあります。

●ストレージ:パソコン内のデータを保存するための装置です。メモリがパソコンの電源を切ったら情報が消えるのに対して、こちらは電源を切ってもデータは消えません。宵越しのデータを保存しておくためのものです。昔はハードディスク、今はSSDのパソコンが多いです。これも大いに越したことはありませんが、クリエイティブ系の作業に使うパソコンだと、編集用のデータがかさんでいくのでできるだけ容量の大きいものを選ぶのが無難です。

●グラフィックカード(グラフィックボード):パソコン内で画面に表示される映像を司る装置です。
GPUという画像専用処理装置と、画像処理専用で使われるメモリが内蔵されています。
こちらはゲーム用途で特に重要な部品になります。遊びたいゲームが決まっている場合は「推奨スペック」を確認して、これを満たす製品を購入しましょう。

●推奨スペック:特定のソフトを利用するためにメーカー側が推奨するパソコンの性能です。
CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックカード、が主な項目です。
なお、推奨といっても常に十分な動作をするとも限りませんので、性能に余裕があるほど良いです。

●要求スペック(最小構成):特定のソフトを利用するために必要なパソコンの性能です。
CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックカード、が主な項目です。
こちらは、あくまで「いきなり強制終了したりしない」「動作が不安定にならない」程度の目安であって、動作が遅かったりすることも多々あるので、パソコン購入の際はあまり基準にしない方が良いです。

●Chromebook:Googleの販売しているパソコンで、Windowsとは違うChromeOSを元に動いています。機能としてはAndroidのスマートフォンに近いです。画面の大きい、キーボード付きのスマートフォンと思っていただければよいです。YoutubeやGmail、ドライブなどGoogleのインターネットサービスには問題なく対応しています。また、Playストアも利用でき、アプリを追加することができます。価格が安いことは大きなメリットです。

●Androidタブレット:画面の大きなスマートフォンと思っていただければよいです。
YoutubeやGmail、ドライブなどGoogleのインターネットサービスには問題なく対応しています。キーボードも必要であれば追加でき、Chromebookに近い操作感が実現可能です。

なお、Windowsを含むソフトの必要スペックは年々増大していきますので、性能にある程度ゆとりを持っておいた方が(故障の可能性は別として)長くパソコンを使うことができます。

以上、Windowsのサポート終了と、パソコンを買う時の基準についてザックリと説明してきましたが、筆者は、パソコンを使ってイラスト作成や、軽めのゲームをするため、下記のスペックのパソコンを使っています。

メーカー:Minisforum
CPU:AMD Ryzen™ 9 6900HX(8 コア 16 スレッド、3.3 GHz)
メモリ:32GB
ストレージ:1TB
GPU:AMD Radeon™ 680M(CPUに内蔵)

2023年の始め頃購入しましたが、当時10万円とちょっとでした。2年経ちましたが、元気に動作しています。余裕のあるスペックのパソコンを購入すれば、故障するまで(運が良ければ10年近く)使うことができます。ただ、2~3年使えればいいということであれば中古パソコンも選択肢に充分入ってきます。選ぶ際は、メモリが多めのものを選ぶと動作が遅くて困る、ということは起こりにくいです。

Minisforumの製品はデスクトップ製品がほとんどですが、コストパフォーマンスが全体的に良いので、買い替えの際は下のリンクから一度覗いてみてください。

<a href=”https://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/43bd88d0.426a564e.43bd88d1.25202246/?pc=https%3A%2F%2Fsearch.rakuten.co.jp%2Fsearch%2Fmall%2FMINISFORUM%2F&link_type=text&ut=eyJwYWdlIjoidXJsIiwidHlwZSI6InRleHQiLCJjb2wiOjF9″ target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener” style=”word-wrap:break-word;”>https://search.rakuten.co.jp/search/mall/MINISFORUM/</a>

また、仮に私が購入するとすればノートパソコンの場合、最低限下記の製品ぐらいの性能のものを購入すると思います。

【対象製品ポイントアップ!1/19 0:00~1/20 23:59まで】【HP公式】最新 インテル Core Ultra 7 HP Pavilion16 16GBメモリ 512GB SSD 16.0 IPS タッチ 顔認証 ノートパソコン 新品 Office付き 選択可(型番:A1KX5PA-AAAA/A1KX5PA-AAGS/A1KX6PA-AAAA/A1KX6PA-AAFS)
価格:149,800円~(税込、送料無料) (2025/1/20時点) 楽天で購入

中古パソコンを検討される方は、↓も覗いてみてください。

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(イラスト提供:[Copilot])

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